昭和18年に設置された前橋医学専門学校から発展してきた群馬大学医学部。
昭和キャンパスには、医学部と附属病院、生体調節研究所、重粒子線医学センターが隣接し、日本の大学ではがん治療装置を導入し重粒子線治療を開始するなど、北関東の医学研究の拠点として知られています。
医学部では早期に医療の現場に触れ、医療従事者に必要な知識や経験を実戦的に学べるよりカリキュラムを工夫。
附属病院での病棟実習や老人保健施設における介護実習、研究室で医学・生命科学関連の実験を体験する選択基礎医学実習、実際の患者さんの症例を通して診断過程を学習する少人数制のチュートリアル教育など、徹底した実践教育に定評があります。
臨床医以外の研究医、法医学者のためのMD-PhDコースも設置している他、地域医療への貢献をめざして地域医療枠も拡充するなど、幅広いプログラムやサポートが魅力です。
募集人員 | 71名 |
---|---|
試験日程 | 2月25日(土)、2月26日(日) |
試験科目 | ●前期 【センター試験】 ■5教科7科目 ・ 国…国 ・ 地歴…世A、世B、日A、日B・地理A、地理B/公民…現社、倫、倫・政経から1科目選択 ・ 数…数IA必須、数II、数B ・ 理…物、化、生から2科目選択 ・外…英、独、仏から1科目選択 【個別学力検査等】 ・ 数…数Ⅰ、数Ⅱ、数Ⅲ、数A、数B ・ 理…物基、物、化基、化 ・ その他…小論文 ●後期 実施なし |
年度 | 募集定員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
---|---|---|---|---|
2022年 | 108名 | 450名 | 432名 | 149名 |
2021年 | 73名 | 256名 | 209名 | 73名 |
上記の倍率に驚きましたでしょうか。ですが、倍率はさほど重要ではありません。 偏差値70の受験生が多い受験校の倍率2倍と偏差値60の受験生が多い受験校の倍率10倍では、天地の差で難易度が変わります。
ただ、医学部受験には万全の体制で臨む受験生が圧倒的にいることに変わりはありません。難関志望校合格を確実にするためにも、在籍生や卒業生から高い評価を獲得している全国の医学部予備校を検討してみてはいかがでしょうか。
年度 | 統 計 | 新 卒 | 既 卒 |
---|---|---|---|
2022年 | 95.3%(102名) | 91.1%(113名) | 94.2%(113名) |
2021年 | 91.7%(99名) | 96.8%(91名) | 57.1%(8名) |
2020年 | 87.1%(101名) | 89.3%(92名) | 69.2%(9名) |
群馬大学医学部では、日本学生支援機構の奨学金をはじめ、地方公共団体や民間奨学団体などの各種奨学金を取り扱っています。
いずれも、経済的理由により修学に困難がある優れた学生が対象となります。
また、日本学生支援機構以外にも各地方公共団体や民間奨学団体等が奨学金や、給付型(返還不要)の奨学金もあり。
さらに、群馬大学独自の入学金・授業料の免除制度もあり、条件を満たせば最大で全額免除になるサポートシステムも行っています。
奨学制度名 | 日本学生支援機構奨学金 |
---|---|
種別 | 貸与奨学金 |
金額 | ・第一種:月額3万・4万5千・5万1千円(5万1千円は自宅外通学のみ) ・第二種:3万・5万・8万・10万・12万円の中から選択可 |
期間 | 貸与開始の年月から卒業、または修了予定の最短年月までの期間 |
対象 | ・第一種:高校の成績平均値が5段階で3.5以上、そして家庭の収入が846万円以下 ・第二種:高校の成績は水準以上で、家庭の年収が1172万円以下 ※4人世帯の場合 |
奨学制度名 | 入学料免除 |
種別 | 入学料減免 |
金額 | 入学料の全額または半額 |
期間 | 手続き時に案内 |
対象 | 入学前1年以内に、本人の学資を主として負担している者(以下「学資負担者」という。)が死亡し、又は本人若しくは学資負担者が風水害等の災害を受けたことにより、入学料の納入が著しく困難であると認められる者。 その他、上記に準ずる場合で学長が相当と認める事由があるとき。 |
3年からは刺激的な体験の連続! 医療の現場で考えさせられることばかりです。
「人間って何だろう?」。
『鉄腕アトム』を小学校3年で読んだときから、ずっとこのテーマについて思いを巡らせています。
医学の道を選択したのも自分にとっては自然な流れでした。
大学生になって嬉しかったことの一つは、自分が面白いと思った授業内容について、語り合える友人が何人もできたこと。
勉強は大変ですが、授業が終わった6時以降はサークル活動にも時間と情熱を傾けています。
授業では「この事象については、まだ分かっていません」という話を聞くと、なんだかワクワクしてきます。
今興味があるのは脳と神経系について。
将来的には神経の再生について研究したいです。
まだ解明されていない学問分野について取り組んでいければいいと思っていますし、医学部にはそのチャンスがたくさんあります。
研究医をめざす人にも手厚いバックアップ
群馬大学の特徴として「MD-PhDコース」が充実していることが挙げられます。
研究医や基礎医学教育医の養成を充実させるため、学部時代から大学院の単位を先取って学べるシステムです。
入学前から研究の道に進むことを考えていた私も、今では同コースの履修者になり、最近は脳の遺伝子上の問題が脳・神経系の疾患の原因なのではないか、この因果関係をマウスを使った実験で研究を行っています。
大学で勉強・研究していく中で自分の力不足を痛感することも多いですが、2年間の研修を終えたらまた研究の場に戻って、脳・神経系疾患と遺伝子の関わりについての研究に取り組んでみたいです。