金沢医科大学は昭和47年に設立された大学で、「人間性豊かな良医の育成」をテーマに医学の教育に携わってきました。AO入試を採用するなど多種多様な人材の受け入れを積極的に行っています。
金沢医科大学の特徴と言えば、1年次より早期の臨床体験実習があるという点。入学して間もないころに医療現場をはじめ福祉や介護分野を経験することによって、医学に携わる人間としての自覚を目覚めさせ、責任感をはぐくむことができます。また5年次になれば、臨床実習がスタートし、医師の指導下で診断や治療について学び経験。より専門性の高い実習へと移行する流れになっています。
金沢医科大学では独自の奨学金制度も用意されており、卒業後5年間金沢医科大学で勤務すれば返還免除になる制度も魅力的です。もちろん成績優秀者だけが受けられる制度ですが、経済的な理由で医師の夢を諦めている方にとっては希望の光とも言えるでしょう。
募集人員(医学科) | 一般選抜前期72名、一般選抜後期10名、AO入試14名、総合型選抜(卒業生子女入試)8名、学校推薦型選抜(指定校・指定地域)6名、合計110名 |
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試験日程 | 一般選抜前期・令和5年1月30日(月)か1月31日(火)を自由選択(1日または2日間受験可能) 一般選抜後期・令和5年3月1日(水) AO入試、総合型選抜(卒業生子女入試)、学校推薦型選抜(指定校・指定地域)・令和4年11月12日(土) |
試験科目 |
第1次選抜:外国語(コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ 第2次選抜:小論文・グループ面接(1グループ約20分間) |
願書及び資料請求は、下記の1通りで行えます。
インターネットで願書を請求する方法を採用しています。随時情報が更新されますので、公式サイトを確認するようにしましょう。
2022年度 | 募集定員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
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一般前期 | 65名 | 3,914名 | 3,396名 | 161名 |
一般後期 | 10名 | 1,326名 | 1,180名 | 15 名 |
上記の倍率に驚きましたでしょうか。
ですが、倍率はさほど重要ではありません。
偏差値70の受験生が多い受験校の倍率2倍と偏差値60の受験生が多い受験校の倍率10倍では、天地の差で難易度が変わります。
ただ、医学部受験には万全の体制で臨む受験生が圧倒的にいることに変わりはありません。
難関志望校合格を確実にするためにも、在籍生や卒業生から高い評価を獲得している全国の医学部予備校を検討してみてはいかがでしょうか。
年度 | 満点 | 最高点 | 最低点 | 平均点 | |
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2022年 | 前期 | 350点 | 252.4点 | 201.5点 | 175.1点 |
後期 | 200点 | 165点 | 133点 | 94.7点 |
年度 | 統 計 | 新 卒 | 既 卒 |
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2022年 | 86.7 % | 90.4 % | 70.8% |
2021年 | 82.2% % | 86.7% | 62.5% |
公的機関である独立行政法人日本学生支援機構から受けられる奨学金制度のことです。
成績面が優秀、品行方正である、健康面で問題がない、家庭的な経済事情から学費の支払いが難しいと考えられた者の中から選ばれます。
無利子で貸与が受けられる第一種、有利子貸与の第二種、給付型の3パターンがあり、学力や経済状況などによって受けられるサポート内容が異なってきます。
奨学制度名 | 日本学生支援機構奨学金 |
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種別 | 貸与奨学金・給付型奨学金 |
金額 | 第一種:月額2万・3万・4万・5万・5万4千・6万4千(5万・6万4千円は自宅外通学のみ、5万4千は自宅通学のみ) 第二種:月額2万~12万の中から1万刻みで選択可能 給付型:第一区分(自宅通学3万8300円・自宅外通学7万5800円) 第二区分(自宅通学2万5600円・自宅外通学5万600円) 第三区分(自宅通学1万2800円・自宅外通学2万5300円) |
期間 | 貸与・給付開始の年月から卒業、または修了予定の最短年月までの期間 |
対象 | 第一種:全学年 第二種:全学年 給付型:高等学校を卒業後2年以内の者 ※4人世帯の場合 |
卒業後に金沢医科大学に勤務し、金沢医科大学の発展をサポートする意志を持ったものに対し、授業料相当額を貸与する制度のことです。募集人数は3名となっており、成績優秀者の中から選ばれます。すぐ金沢医科大学に勤務し、勤務日数が通算で5年以上達した際には返還債務の全額免除を受けることも可能です。
新型コロナウイルス感染症に係る影響により家計が急変した場合、失職や収入減少の場合も含め、例外的に「生計維持者が震災、火災、風水害等に被災した場合」に類するものとして、要件を満たすことが確認されれば例外的に給付奨学金の支援対象となります。
モチベーションを維持して乗り切りましょう
二年生の時に解剖の授業が始まり、さらに基礎医学の試験も非常に難易度が高いため頑張らないと留年してしまうかも。
微生物の実習では班ごとに先生が一人ついているので質疑応答がしやすかったです。
薬理や生化学、生理学の実習も同時に進むので、それについていくのが大変かも。
大学が医学部のキャンパスで、かつ街からも距離があるので他の大学との関りは少ない印象があります。
そのため学園祭なども外部からの人を招くというよりは内輪的な感じです。
頭の良さも絶対必要ですが、体力もかなり重要だと思います。
実習が9時過ぎまでかかることもあり、それを乗り切ることが大変。
想像していたよりも進級が難しいのですが、モチベーションさえ維持できれば大丈夫だと思います。
研究にも力を入れているので、いろいろ学べますよ。
部活と勉強のバランスが重要
海が近く、自然豊かな環境で学べるのは、凄く気持ちよかったです。
6年次には海外の病院で研修できるような選択コースがあり、海外医学と接するチャンスがあります。
微生物実習は正直厳しいと覚悟しておいた方が良いです。
英語の論文を参考文献で使用するため、何本か必読しなければならず、かなりレポートをまとめるのに時間がかかってしまいます。
単科大学なので基本的に他の学部との交流はありません。
ただ部活の試合とかで他の大学の医学部と交流はありました。
とくに8月には大きな大会があるので、大勢の人と触れ合えます。
他の大学と比べると教養科目が少ししかなく、1年次から基礎医学を学ぶようになります。
試験も難しいので、入学できたと油断したら後悔するかもしれません。
ただ先輩たちとコミュニケーションを図っておけば、様々な情報を回してもらえるので助かります。
そういった意味では部活をしていて損はないかも。
ただ部活に時間を割きすぎないように、勉強と部活のバランスを取ることが大切です。