春の時期に基礎力アップに取り組んだら、自分の苦手分野がどこなのか、学習が足りない教科は何かが見えてくるはず。また秋からは現役合格を狙う現役生の追い込みも激化しますので、ライバルに差をつけるには夏の間にどれだけ弱点を克服するかにかかっています。夏期講習に参加するなどして、徹底的な苦手ツブシに取りかかりましょう。
6月 | 7月 | 8月 | |
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数 学 | 数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの基礎 | 数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの基礎 | 数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの基礎 |
英 語 | 長文、文法の基礎 | 長文、文法の基礎 | 長文、文法の基礎 |
生 物 | 植物の反応、代謝 | 遺伝子 | 進化と分類、生態系 |
化 学 | 無機 | 有機 | 有機 |
物 理 | 波動、熱力学 | 熱力学、電磁気 | 電磁気 |
国 語 | - | - | - |
地歴・公民 | - | - | - |
6月 | 7月 | 8月 | |
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数 学 | 数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの基礎 | 数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの基礎 | 数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの基礎 |
医学部合格の鍵を握る最重要科目・数学は春に引きつづいて夏も徹底した基礎学習を。数Ⅰ・数Ⅱの基礎固めをしつつ、数Ⅲの勉強を並列して進めていきましょう。8月末までに全ての基礎学習を終えるように、計画的に学習をこなしていくことが大切です。
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英 語 | 長文、文法の基礎 | 長文、文法の基礎 | 長文、文法の基礎 |
数学と並んで医大受験の要となる英語は、夏までに基礎をしっかり身につけておく必要があります。そのために重要なのは、英文の読解力とスピード。英文を読むスピードをできるだけ上げておかないことには、本番で時間不足となって取れるはずの点が取れなくなります。そのためには英語の文法を夏の間にしっかりと体になじませること。
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生 物 | 植物の反応、代謝 | 遺伝子 | 進化と分類、生態系 |
医学の基礎となる生物は分野ごとに丁寧に取り組んで、夏の終わりまでに苦手を全てクリアしておくことが大事です。6月は植物の反応と代謝、7月は遺伝子、8月は進化と分類、生態系をおさえておければ、8月末には全分野をさらったことになります。秋からの総合演習に向けて、半年間に覚えた知識を忘れないようにしっかりと身につけておきましょう。
6月 | 7月 | 8月 | |
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化 学 | 無機 | 有機 | 有機 |
化学は知識が多岐にわたるため、分野ごとに着実に知識を身につける勉強法が基本です。春の間に理論を終えたら、夏の間に無機、有機をクリアしておきましょう。暗記が多い分野ですから、どうしてもつまづきやすくなりますが、ここでペースが落ちると秋以降の勉強に大きな支障が出てきます。徹底した基礎固めに力を注ぎましょう。
6月 | 7月 | 8月 | |
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物 理 | 波動、熱力学 | 熱力学、電磁気 | 電磁気 |
他の科目と違って暗記項目が少ない物理ですが、公式がしっかり頭に入っていなけば試験に応用できません。応用力をつけるためには、基礎をしっかり体になじませておくこと。夏の間に波動、熱力学、電磁気の勉強を終わらせて、知識習得の漏れがないかどうか確認を。つまづきを感じたら、全ての基礎となる力学に戻って復習しておくこともおすすめです。
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国 語 | - | - | - |
勉強に力を入れなかった結果、受験で失敗して医大合格を逃すことが多いのが、国語です。現代文の長文読解や、文法や単語が難しい古文は、時間をかけてマスターすれば確実に得点になります。特に古文と漢文はセンター試験の国語点数の半分を占めていますので、基礎力をしっかりつけて合格を引き寄せましょう。
6月 | 7月 | 8月 | |
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地歴・公民 | - | - | - |
国語に次いで、学習の手を抜いてしまいがちな地歴・公民ですが、医学部受験を左右するのは数学や英語だけではありません。重要用語の意味がわからないと、いざ面接や小論文に取り組む時に問題が解けない、ということになりかねません。夏までに重要用語の6割は最低でも理解しておくようにしましょう。
春から始まった基礎固めは、8月末までに全教科・全分野をさらっておくのが理想。本格的な追い込みが始まる秋までに基礎力をどれだけアップできるかが、その後の受験対策を大きく左右します。数学と英語の強化はもちろん、センター対策の国語や地歴・公民もしっかりおさえて秋に備えましょう。