医学部を目指すためには塾や予備校に通ったり、家庭教師をつけるなどの方法があります。では医学部合格を勝ち取るためには、どの方法が最も効果的なのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットを把握して、最も成果が上がる方法を探し出しましょう。
医学部受験は超がつくほど難関で、合格を勝ち取るには戦略的に受験勉強を進める必要があります。
そのため、家庭教師もつけず、予備校や塾にも行かず、独学で医学部に合格するのは至難の業といえるでしょう。
医学部受験は大学によって出題傾向が異なり、毎年変更もありますので、そうした情報を自力で集めるのは大変です。
また何を強化すべきなのか、何が理解できていないのか、独学では客観的に見つめることが難しく、スランプに陥った時のアドバイスを受けられるサポート体制や、共に励ましあう仲間もいません。
そのため医学部受験においては、多くの受験生が塾や予備校、家庭教師など、何らかのサポートを受けて勉強にあたることがほとんどです。
それぞれには長所と短所がありますので、特徴を把握して自分に最も適した方法を選択しましょう。
講師と生徒が常に1:1なので、自分に100%マッチした授業が可能。理解済みの箇所を再度解説されたり、疑問が残る箇所を飛ばされることはありません。苦手な分野だけを重点的に学ぶ事も可能ですし、時間の融通も利きます。
周囲にライバルが居ないため、学力を競ったり受験生同士の情報交換が出来ません。そのため、受験前特有の焦りを感じにくく緊張感に欠けます。費用面でも割高になることが多く、塾や予備校に比べて授業時間が少なくなりがちです。
主要5教科の指導に特化し、学校で分からなかった部分を補填してくれるのが塾。苦手を克服し、教科書レベルの基礎をより確かなものにしたい方にオススメです。個別・少人数・集団・自習と指導方法も自分に合うものを選べます。
メリットにも書いたとおり塾は基礎力強化がメインで、応用レベルまで対応してくれない可能性も。ただし大学受験向けの塾は名前だけで、実際は予備校と同じ機能を備えていることが多いので、指導内容を事前に確認しましょう。
予備校は大学受験を目的とした指導を行っており、大学入試に関する情報量が豊富。学力レベルも模試で判断でき、学習計画も立てやすい環境が整っています。周囲にライバルがいるため、切磋琢磨して学力を競う効果も得られます。
周囲の雰囲気が良ければ問題ないですが、悪い場合は集団に染まり学力低下するおそれも。また、多くの予備校は集団授業を採用しているため、理解できないまま進んだり、マスターしている単元に時間を割くこともあります。
家庭教師、塾、予備校にはそれぞれ長所・短所があることがわかりましたが、では2つ以上を組み合わせてデメリットを補えばいいのではないか、という考え方もあります。
確かに予備校や塾での集団授業は、それなりの利点があり、同じ学力の生徒同士で競い合うことでモチベーションを高められるという効果も期待できます。
そのぶん1人1人の生徒に指導が行き渡らない面があるため、家庭教師をつけて個別指導をプラスする、という手もありでしょう。
ただ、それでは費用もかさみますし、スケジューリングも複雑になってきます。
最近の予備校は個別授業を行っているところがほとんどですので、先生の質や指導方法にばらつきが出たり、移動時間などの時間ロスを考えれば、予備校1つに絞って必要な指導を受けられるよう環境を集約するほうが効果的といえます。