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医学部受験の自己PR対策とは?

志望動機が重要視される医学部

医学部合格から医師として一人前になるまでの道のりは長く苦しいもの。

「どうしても医師になりたい!」という強い意欲がなくては、到底乗り越えられるものではありません。

そのため、医学部受験においては願書や小論文・面接でくり返し志望動機を問われることとなります。

いつ、どんな形で問われても良いよう、自分の中でしっかりと確立しておきましょう。

志望動機が合否を左右する!?甘くみないで対策を!

医学部受験においては、出願書類や面接、小論文で志望動機を問われるのが一般的です。

しかし受験の最難関として高い学力を要求される医学部では、学科の勉強に大きく時間を割かなければならず、志望動機を熟考するための時間が取れない学生も少なくありません。

特に推薦入試やAO入試の選抜では志望動機が重視されており、長文の「志望理由書」を求められることもあります。

こういった入試方法で合格を目指すならば、志望動機の対策は必須と言っていいでしょう。

自分の本音で考えよう

志望動機を考えるうえで大前提となるのは、あくまで自分の本音をベースとして構築していくということです。

もっともらしい答えにしようと思うあまり、模範解答的な志望動機をそっくりそのまま書き写したかのような志望動機を書く学生も多いのですが、これはむしろ逆効果です。

他の多くの受験生と似たり寄ったりの回答となるため、人物像がぼんやりしてしまいます。

試験官が求めているのは、学生一人ひとりの個性や、いきいきとしたモチベーションです。

模範解答的な志望動機よりも、心からの率直な意見を述べたほうが自分らしさが伝わり、好印象となるでしょう。

志望動機はゼロから作り上げるものではなく、あくまで「自分自身の中にある本音をうまくまとめたもの」と考えてください。

志望動機で聞かれるのは2つ

志望動機で問われる内容は、「医師になりたい理由」と「この大学を志望する理由」の2つです。

当然、「医師になりたい理由」が弱いと医学部生としての熱意や責任感に欠けると見なされますし、たとえ「医師になりたい理由」をしっかり述べることができても、「この大学を希望する理由」が貧弱であったならば、面接官は「この学生はうちの大学でなくても良いのではないか」と感じてしまいます。

医学部に合格するためには、これら2つの志望動機をどちらも論理的に、かつ両者の論旨が矛盾しないように準備しておく必要があるのです。

医師になりたい理由

医師になりたい理由は、「医師を志すきっかけとなったエピソード」を中心に構築するのが一般的です。

ここで注意したいのは、エピソードをしっかりと掘り下げ、「なぜ医師でなくてはならないのか」という理由を具体的に述べられるようにしておくということです。

例えば「大切な人の闘病生活に立ち会った経験」をきっかけとして述べたい場合、病気の人を助けることができる職業は医師だけではないため、「なぜ製薬会社の研究員や看護師といった他の職業ではなく、医師になりたいのか」というところまで踏み込み、理由付けをしなくてはなりません。

大学志望理由

大学志望理由では、医学を学ぶにあたって「この大学でなくてはならない理由」を述べます。

第一志望校であれば志望理由も思いつきやすいのですが、ほとんどの受験生が複数の大学を併願するため、第一志望校以外の大学については具体的な志望理由が思いつかないというケースも多いことでしょう。

しかし、逆に考えれば多くの受験生が苦戦する部分だからこそ、工夫次第で他の受験生に大きく差をつけることも可能です。

オープンキャンパスやパンフレットで得た情報から「興味のある分野を専門とする教授がいる」、「自分が理想とする内容の実習ができる」といった理由付けをしていきます。

ただし、他の大学でもよくある特色を誤って「この大学にしかない特色」として志望理由に挙げてしまうと、志望校研究が不十分と取られてしまいますので注意してください。

推薦・AO入試の鬼門!志望理由書とは

推薦入試やAO入試においては、志望動機や今後の抱負を長文でまとめた「志望理由書」の提出が求められることがあります。

受験生の熱意やヤル気を伝える志望理由書は、しばしば合否を決する重要なファクターとなるものです。

志望理由書は、試験会場で書くものではなく、多くの場合郵送での提出となります。

つまり何度も推敲して書き直すことができる書類ですから、余裕を持って取り組み、完成度の高い志望理由書を作っておきたいところです。

また、志望理由書を作成してしっかりと自分の志望動機を地固めしておくことは、面接で志望動機を問われた時の対策にもなります。

志望理由書の提出が求められない大学を受験する場合でも、ぜひとも一度は##自己PRで確実な印象を残すために

医学部受験は、ヤル気にあふれたライバルたちがしのぎを削る受験の最難関です。

そんなシビアな戦いの中で合格を勝ち取るには、的確な自己PRで自分の熱意や人柄を面接官に伝えることが大切。

事前準備でしっかりと自分自身の思いを整理しておけば、面接本番でも落ち着いてアピールでき、面接官にも好印象を与えることができるでしょう。

面接で問われる自己PRの種類と内容

医学部の入学願書や面接では、「自己PRをしてください」と言われることがよくあります。

これは「志望理由」と並んで必ず聞かれると思っておいて良いほど定番の内容ですが、「志望理由」に熱意を注ぎすぎて自己PRがおろそかになってしまう受験生は少なくありません。

本番で焦らないためには、いつでもスラスラと答えられるようにあらかじめ自分の中で準備しておくことが大切です。

自己PRの内容は「長所と短所」、「高校生活について」の2種類に大別できます。

それぞれの内容について、基本の考え方や効果的にアピールするコツを覚えておきましょう。

長所と短所を聞かれたときの対策

長所と短所は、医学部受験の面接に限らずあらゆる面接で必ず聞かれる定番の質問です。

長所と短所は、いわば自分自身の人柄を自問自答し、わかりやすく整理したもの。

場所や相手によって答える内容を変える必要がない基本的な事柄ですから、あらかじめ内容を考えて覚えておき、面接本番では覚えたことをスラスラと話せる状態にしておくのが理想です。

長所の答え方

長所は自己PRで最も力を入れてアピールしておきたい部分です。

長所を述べるときのコツは、「根拠となるエピソードを示すこと」、「医学研究や臨床でどう役立つのか展望を説明すること」の2点です。

例えば「コミュニケーション能力に自信があります」と述べるだけでは説得力がないので、「1年間、○○部の部長としてメンバーをまとめあげ、人間関係を調整するコミュニケーション能力を培いました。

この能力は将来、チーム医療での同僚との連携や、患者との関わりの中で役立てられると思います」というように、根拠と展望を具体的に表現したほうが説得力が増します。

特に「医師の業務にどう役立つのか」の部分は、自分が医師に向いている人間であるということのアピールにもなるため重視したいところです。

短所は率直すぎてもNG

短所はどうしてもマイナスのアピールになりやすいので、うまく考えるのが難しい部分。

率直に自分の弱点を述べるのは悪いことではありませんが、面接官に「この人は医師に向いていないのではないか」と思わせるような不適切な内容は避けたほうが無難です。

例えば、「責任感がなく、ものごとを最後までやり遂げるのが苦手」、「あがり症で、焦るとミスを連発してしまう」といった短所は、医師として致命的な欠点ですので言わないようにしましょう。

「集中しすぎると周りが見えなくなってしまう」といった、一見長所とも言いかえられるような内容がベターです。

さらに「その短所を改善するために今どんな風に努力しているか」を合わせて述べると、短所というマイナスな内容も前向きに伝えることができます。

自分の高校生活について求められるのは?

高校生活についての質問も面接では頻出です。

「高校生活で心に残ったこと/一番頑張ったこと/得意科目・苦手科目/部活動」などを問われることが多いので、一通りの答えを用意しておきましょう。

ネガティブな内容は避けるべきですが、明るく真面目に高校生活を送ったことがアピールできればどんな内容でも問題ありません。

ただし、何を答えるにしても「エピソード→その経験によって○○を得た→○○を活かし、大学では(将来、医療現場では)このように生活を送りたい」といった風にストーリー性を持たせて論理展開することを心がけてください。

また、浪人生は浪人時代の生活について聞かれることもあります。

「浪人時代は両親に心配をかけたが、立派な医師になって恩返しをしたいというモチベーションがより一層強くなった」といった前向きな結論で締めくくると理想的です。

自己PR内容を組み立てる方法

面接では、よほど非常識な回答をしない限りは話の内容そのものが細かく評価されることはありません。

それよりも、受け答えの仕方や話しぶりが評価対象となると考えてください。

話すべき内容を事前に組み立ててしっかり記憶しておけば、面接本番では受け答えや話しぶりのほうに集中することができます。

ここでは、自己PRの組み立て方の一例をご紹介します。

自己PRの作り方

1.自分の経験を洗い出す

人生観に影響を与えた出来事、頑張ってきたこと、成功談・失敗談、人に誇れることなど、これまでの自分の経験の中から印象に残っているエピソードを書き出してみましょう。

2.自分の長所を洗い出す

粘り強い、リーダーシップがあるなど、自分の特徴の中でPRポイントになると思われる長所を書き出してみましょう。

自分では意識していない長所が見つかることがあるため、周囲の人に聞くのもおすすめです。

3.メインのPRポイントを決める

2で洗い出した長所の中から、メインでPRしたいものを1~2個選びます。

医師としての適性にうまく結びつくような長所を選べると理想的です。

4.エピソードを選ぶ

1で洗い出したエピソードのうち、3で決めたPRポイントを最も自然にアピールできるものを選びます。

5. 3分にまとめる

3分くらいの文量になるよう、まとめてみましょう。

「私のPRポイントは○○です→具体的な体験→その体験から、○○を獲得できた理由」といった流れで簡潔にまとめます。

6. 1分にまとめる

3分の文量をさらに簡潔化し、1分程度に収まるようダウンサイズします。

7.音読する

3分版と1分版をくり返し音読してみましょう。

文字で見るとわかるけれど、声で聞くとわかりにくい部分などが見つかるはずですので、修正を加えます。

推敲を重ねて完成度を高めよう

文章は一度書いたきりよりも、時間をおいて5回、10回と読み直し、推敲を重ねたほうが格段に良いものになります。

自主的に推敲を行うだけでなく、予備校や学校での面接練習も推敲のチャンスです。

面接官役をしてくれた人にわかりづらかった点や論理の矛盾を指摘してもらい、自己PRをブラッシュアップしていきましょう。

自己PRでの評価ポイントは?

実際のところ、自己PRではどういったポイントが評価されているのでしょうか?面接官は毎年何百人もの受験生の自己PRを聞いているので、ただやみくもに自己PRを行ったのではほとんど印象に残りません。

あらかじめ評価のツボを知っておいたほうが、面接官の心に響き、印象に残る自己PRを行うことができるはずです。

学校の求めている人物像かどうか

大学側がわざわざ時間と手間をかけて面接を行うのは、「大学が求める人物像にマッチする学生を選んで受け入れたいから」に他なりません。

AO入試や推薦入試では特にこの傾向が顕著になりますが、もちろん一般入試の場合でも注意しておくべきでしょう。

どんなに立派な自己PRを用意しても、その内容が大学が求める人物像とマッチしていなければ意味がありません。

例えば、地方臨床医の養成に力を入れている大学に対し「世界的な研究機関で医学研究をしたい」といった将来像を語るのはNGです。

大学が掲げている理想の医師像にマッチする内容の自己PRを準備しておきましょう。

意欲があり、将来像が明確か

自己PRは他の受験生とよく似た内容になってしまうことが多いのも事実です。

他の人と大きく差をつけられるような目立ったエピソードが用意できなくても、意欲だけはしっかりとアピールするようにしましょう。

また、将来どんな風に大学や社会に貢献していきたいのかという明確な将来像を持つことも重要です。

医学部面接では特に、大学で特に力を入れて学んでいきたい医療分野や、理想の医師像について具体的な展望が求められます。

一貫性があるか

志望理由書や願書ですでに自己PRを提出している場合は、その内容を見ながら面接が行われるのが一般的です。

志望理由書や願書に書いた自己PRと、面接で述べる自己PRが合致していないと、「この学生の言うことには一貫性がない。

本心からの言葉ではないのでは」と思われてしまいます。

全く同じ内容でなくても、大筋や結論を変えてはいけません。

また、さまざまなエピソードに触れて散漫な内容になるよりも、最もアピールしたい1点に絞ってくり返し印象づけたほうが好印象です。

時事や医療テーマに対する設問にも答えられるように

面接では、最近の時事問題や医療にまつわる問題について意見を問われることもよくあります。

面接前にはTVのニュースや医療問題を紹介した書籍などに目を通して自分の意見を作っておくと安心です。

時事問題について聞かれた際に、取り上げるニュースは平凡なものでかまいません。

面接時に医療にまつわるニュースが話題となっている場合は、一通り意見が述べられるようにしておきましょう。

無理に難しい話題を取り上げてしまうとかえって墓穴を掘ることになりかねません。

無難な内容でも理路整然と意見を述べられるほうが高評価です。

延命治療・脳死移植等の医療に関する問題について意見を問われることがありますが、この場合、「医療に関心があるか」「過激思想を持っていないか」といったことが審査されています。

「他の人と一味違った回答で面接官の印象に残ろう」と欲張って、過激な発言をするのは禁物です。

回答の内容そのものではなく受け答えの快活さをアピールするつもりで、率直に考えを述べましょう。

効率的な対策と場慣れが大切

自己PRでは、自分の経験や強みをその大学が求める人物像と結びつけながら、医師になりたいという強い熱意をアピールしなくてはなりません。

また、面接では時事問題や医学にまつわる問題に対する意見も問われるため、ある程度の理解をしておく必要があります。

これらをうまくこなせるようになるためには、綿密な事前準備と場慣れが何よりも重要です。

ただし、そうは言ってもやはり医学部受験は学科対策が最大の難所ですから、自己PRの内容の作り込みや面接対策にあまり多くの時間を割くことはできません。

限られた時間の中で効率的に対策を進めたいならば、医学部予備校で自己PR作成講座や面接対策といった講座を利用するのも良い方法です。

プロの目で添削やフィードバックをしてもらうことによって、自分では気づけないミスを客観的に見つめられるため、自己PRや面接の完成度をより高めることができるでしょう。