総合型選抜(旧AO入試)は、現役の受験生のためだけの試験ではなく、浪人生でも総合型選抜の受験が可能です。そこでこちらの記事では、総合型選抜に医学部浪人性が出願するメリットとデメリットについてまとめていきます。医学部への合格を目指す人はぜひ、こちらの内容をチェックしてみてください。
医学部浪人生が総合型選抜に出願することには、さまざまなメリットが得られると予想される反面、デメリットとなる可能性もあります。出願を検討する場合には、以下でご紹介しているようなメリットとデメリットについて把握しておくことが大切です。どのようなメリットやデメリットが挙げられるのかを確認しておきましょう。
総合型選抜に出願する場合、受験回数を増やせます。つまり、チャンスが増えることになりますので、合格を目指す上では大きなメリットと感じられるはずです。総合型選抜の受験日は、一般選抜よりも前の時期に行われます。さらに総合型選抜で不合格となったとしても、再度一般選抜に出願することが基本的に認められています。そのため、一般選抜と同時並行で総合型選抜に出願すれば、自分が合格を目指す大学の受験回数を増やせる、ということになります。
浪人中は、「今年こそ合格しなければならない」などの思いや不安、周りから結果を求められるプレッシャーなどによって、ストレスが溜まりやすい時期であるといえます。上記でご紹介した通り、総合型選抜は一般入試よりも早い時期に行われるため、もし合格を勝ち取れればそこで浪人生活を終わらせることができます。
このように「早い時期に浪人生活を終わらせられる」点は、合格を目指す大きなモチベーションにつながると考えられます。
総合型選抜の場合、一般入試とは異なり特殊な受験方法となりますので、事前の対策を行っておくことが大切です。浪人生の場合、受験科目ではない授業を受けたり部活動に参加したりする必要がないため、試験への対策にかける時間を十分に確保できると考えられます。
現役の受験生がまだ部活動に取り組んでいる期間から、総合型選抜の準備をじっくりと行うことによって、自信を持って試験本番に臨むことができるはずです。
メリットのところでご紹介したとおり、総合型選抜に出願する場合にはしっかりとそれ用の対策を行っておくことが大切なポイントとなります。そのため、総合型選抜の対策に重点をおくと、一般受験の学習期間が短くなってしまう点がデメリットとなる可能性が考えられます。
もし総合型選抜で不合格となった場合には、一般受験で合格を目指すことになります。学習がおろそかになってしまわないように、効率よく総合型選抜の対策を進めていく点も大切であるといえます。
もし、総合型選抜に出願して不合格になってしまった場合には、その結果にショックを受けることで「やっぱりダメなのではないか」といったように受験へのモチベーション維持が難しくなってしまうおそれもあります。一度モチベーションが下がってしまうと、元に戻るまでに時間がかかるなどの状況も考えられます。もし総合型選抜がうまくいかなかったとしても、一般受験へのモチベーションを下げてしまわないようにコントロールすることが必要になってきます。
合格を目指す大学を受験する回数が増えるということは、合格のチャンスも増えることにもつながるため、医学部浪人生にとっても総合型選抜は大きなメリットがあるといえます。そのほかにも、現役生よりも対策する時間をとりやすい、合格することで浪人生活を終わらせられる面もあります。
ただし、一般受験対策にかける期間が短くなります。そのため、メリットとデメリットの側面をしっかりと把握した上で、出願するかどうかを検討してください。