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東京慈恵会医科大学医学部

名門大学の医学部情報:東京慈恵会医科大学 医学部

知識や技術だけでなく人間性を育てる

医科大学だけでなく、看護専門学校も運営をしている学校法人慈恵会の大学です。医療業務を行う上で知識やスキルを充分に身に着けるには、人間性も求められるのはこの大学の考え方。「病気を診ずして病人を診よ」という創始者の理念を基に、病に苦しむ人の悩みを解決できるような医師の育成を目指しています。 例えば、患者が悩んでいることを認識できなければ、ただ体で発生している症状を治すだけになってしまい、真に患者を幸せには出来ません。また柔軟に新たな知識を学ばなければ、新たな治療の開発や進歩に追いつけません。そのために人間性を豊かにもっていて、自分で考えた研究ができる医師を教育することが今後の医療では求められてきているのです。こうした大学の考えは教育カリキュラムに反映されており、実際に学生の声からも学生同士の交流があって仲良くなれるといった声もあります。

仲間と密なコミュニケーションが取れる

コミュニケーションがかなり密なのも、東京慈恵会医科大学の魅力の一つ。東京慈恵会医科大学は2019年5月時点で、医学科の学生数は671名、1学年100人前後と他の大学と比べて学生数がかなり少なくなっています。広い交友関係を持つには少し物足りないかもしれませんが、その分学年を超えたつながりができやすいのが大きなポイントです。

また、部活動もかなり盛んで、多くの学生が部活に励んでいます。そのため、部活内での交友が盛んだ、という声も多く聞かれました。

2023年度 医学部入試情報

募集人員(医学科) 105名
試験日程 一次試験 2023年2月9日(木)
二次試験2023年2月19日(日)、20日(月)、21日(火)の3日間のうちの1日
試験科目 一次試験:
物理(物理基礎・物理)
化学(化学基礎・化学)
生物(生物基礎・生物)3科目のうちから2つを選択
数学I、数学II、数学III、数学A、数学Bは「数列」「ベクトル」が出題範囲
コミュニケーション英語I
コミュニケーション英語II
コミュニケーション英語III
英語表現I、英語表現II
二次試験:面接及び小論文

2023年度の医学部受験方法・受験内容

2023年度学生募集要項を入手して申し込みます。

どちらかの方法で募集要項を受け取り、返送する必要があります。過去には書店で販売されていましたが、2016年度をもって終了しています。

前年度(2022年度)入試データ

出願実績

年度 募集定員 志願者数 受験者数 合格者数
2022年 105名 1,860名 1,708名 496名

上記の倍率に驚きましたでしょうか。

慈恵会医科大学の医学部は医学部の中でも特に人気が高く、いわゆる私立御三家の一つとしてカウントされている大学。

そのため、やはりたくさんの受験者がいるようです。

しかし、裏を返せばこれは希望受験や学力が基準に満たない者の受験も多いという事。

偏差値70の受験生が多い受験校の倍率2倍と偏差値60の受験生が多い受験校の倍率10倍では、天地の差で難易度が変わります。

ただ、医学部受験には万全の体制で臨む受験生が圧倒的にいることに変わりはありません。

難関志望校合格を確実にするためにも、在籍生や卒業生から高い評価を獲得している全国の医学部予備校を検討してみてはいかがでしょうか。

医師国家試験合格率

年度 新卒・既卒総合
2022年 97.4%
2021年 95.2%

奨学金制度

日本学生支援機構の第一種・第二種・給付型奨学金

慈恵医大で利用できる代表的な奨学金は、第一種・第二種・給付型奨学金の3つ。

第一種・第二種は日本学生支援機構で提供している奨学金で、貸与型となっています。

違いは利息の有無で、第一種は利息がなく、第二種は利息が発生します。

給付型は返済の必要がない奨学金で、それぞれ条件は家庭の経済状況などで3つの区分に変わります。

返済する負担が少ない順では給付型、第二種、第一種という順番になりますが、非課税世帯が対象など、負担が少ない奨学金の種類ほど条件が厳しい傾向にあるのがポイント。

ちなみに奨学金は条件が適応していれば、進学後の途中から借りることも可能です。

借りられる最大の金額は、自宅からの通学、もしくは賃貸を借りるなど、自宅外からの通学かによってが変動します。

公立か私立かでも変わりますが、東京慈恵会医科大学医学部は私立大学です。

利息がつくタイプは私立大学の医学部であれば、通常の上限よりも40,000円多く設定されています。

奨学制度名 日本学生支援機構奨学金
種別 貸与奨学金・給付型奨学金
金額

【給付型】
自宅通学:第1区分11,100円、第2区分22,200円、第3区分33,300円
自宅外通学:66,700円、44,500円、22,300円

【貸与型第一種】
自宅通学:20,000円、30,000円、45,000円
自宅外通学:20,000円、30,000円、40,000円、51,000円

【貸与型第一種】
月額20,000円~160,000円の間で10,000円刻み

期間 貸与・給付開始の年月から卒業、または修了予定の最短年月までの期間
対象 【給付型】平均成績等が在学する学部等における上位2分の1の範囲に属する、修得した単位数が標準単位数以上であり将来社会で自立し活躍する目標を持って学修する意欲を有していることが学修計画書により確認できる、第1区分:本人と生計維持者の市町村民税所得割が非課税である、第2区分:本人と生計維持者の支給額算定基準額の合計が100円以上25,600円未満である、第3区分:本人と生計維持者の支給額算定基準額の合計が25,600円以上51,300円未満であること。
【第一種】高等学校又は専修学校高等課程の1年から申込時までの成績の平均値が3.5以上、高等学校卒業程度認定試験に合格した人又は科目合格者で機構の定める基準に該当する人、生計維持者(父母等、2人いる場合は2人とも)の住民税(所得割)が非課税であって、特定の分野において特に優れた資質能力を有し、進学先の学校において特に優れた学習成績を修める見込みがあることもしくは進学先の学校における学修に意欲があり進学先の学校において特に優れた学習成績を修める見込みがあることのいずれかに該当するとして学校長の推薦を得られる人
【第二種】高等学校又は専修学校(高等課程)における学業成績が平均水準以上と認められる者、特定の分野において特に優れた資質能力を有すると認められる者、大学における学修に意欲があり、学業を確実に修了できる見込みがあると認められる者、高等学校卒業程度認定試験に合格した人又は科目合格者で機構の定める基準に該当する人、家計の基準額は世帯人員就学者の有無等によって異なる(目安として3人世帯の収入が年間1,009万円、4人世帯の収入が1,100万円、5人世帯の収入が年間1,300万円)

教育ローン

学校法人慈恵大学が提携している三菱UFJ銀行から保護者や学生本人が借りるローンです。主管店は新大学2号館から徒歩15分の三菱UFJ銀行虎ノ門支店ですが、全国の支店で申し込み可能。10万円~1,000万円、前年度の税込み年収の半額以内までなら借り入れられます。

慈恵大学奨学生

10名程度を対象にした奨学金です。利子はありませんが、返済義務があるので注意が必要です。全学年が対象で、貸与額は全額・あるいは半額となります。

慈恵医師会海外選択実習奨学金

5年次・6年次に行われる実習で、海外実習を選択した学生が対象の奨学金です。金額は10万から20万となっていますが、渡航先やその他の奨学金を受給しているかによって料金は前後します。

慈恵大学奨学生

10名程度を対象にした奨学金です。利子はありませんが、返済義務があるので注意が必要です。全学年が対象で、貸与額は全額・あるいは半額となります。

本多友彦慈恵医学教育奨励基金

本多友彦慈恵医学教育奨励基金は学資等に充てる目的の奨学金で、一人50万、在学中に1回限り受給できます。ただし受給した年に転学・退学した場合は一括で返済しなければならないので、続けられる目途が立っていない場合は気をつけてください。

特待生制度

入試で成績が上位5人には、初年度の授業料を全額免除する「特待生制度」があるのも慈恵医大の特徴。2年次以降は入試の成績ではなく前年度の成績上位者5人が対象になります。なお、2年次以降は免除は半額になるので注意してください。

先輩からのメッセージ

人

現場を意識しやすい授業で、
付属病院の募集も豊富

校風は自由な雰囲気で学生はそれぞれ個性がある印象。

勉強する環境はよいと感じています。

サークルや部活がたくさんあるため、学生同士の交流も活発です。

授業の内容としても将来医療の仕事についたときの現場を意識しやすく、スキルが身につく授業だと思います。

研究のためにゼミに長期間在籍する時期があるのですが、事前にゼミごとの研究内容を比べることができて自分に向いているところを選び安いです。

学生の多くは大学付属病院に勤務しているケースが多くみられます。

ですが業種や診療科目など募集枠は複数のなかから選ぶことができ、希望ではない求人しか空いていないといったこともありません。

新しい建物を建設しているようで、これから入学される方は新しい校舎を見れると思います。

人

しっかり勉強できる環境で同学年の交流が多い

看護学科に進学しましたが大学構内はきれいな印象で、最寄り駅からは10分ほどの場所にありアクセスしやすいです。

休憩できる場所でお水のサーバーがあったり電子レンジが使えたり、なにかと便利です。

学校の周りには大型の商業施設があり付属病院にコンビニが入っているので、飲料やお弁当などはすぐに購入できる環境にありますよ。

学年全体の人数はそこまで多いわけではなく、医学部と一緒に受ける授業などもあるので看護学科だけではなく同じ学生同士仲良くなりやすいと感じています。

他の大学よりも課題が多いようには感じられますが、その分就職前にしっかり知識をつけられますし、わからないことがあったときも親切に教えてくれる講師ばかりです。

就職活動をする前には説明会を開催してくれるのがありがたいです。

大学付属病院以外の就職を検討している場合、就職活動時期に研修が入っているため少し頑張らないといけないかもしれません。

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