日本で最難関といわれている、東京大学理科三類。
東京大学合格者約3,000人のうち、理科三類の合格者は約100人足らずとごくわずかです。
入学したらまずは教養学部に所属して前期課程2年間の学修をします。
そのうち初めの1年半は、文科一類・文科二類・文科三類・理科一類・理科二類・理科三類・の六つの類に分かれ、リベラル・アーツ教育によって幅広く深い教養と豊かな人間性を培うとともに、後期課程の専門教育に必要な基礎的な知識と方法を学んでいきます。
3年次からは医師を目指す者は医学部医学科へ進みます。
医学部の講義は間違いなく世界レベル。
医学科の1年目では4月から解剖学をはじめとした基礎医学や衛生学などを学び、2年目から臨床医学の講義・実習が始まります。
募集人員 | 97名 |
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試験日程 | 2月25日(土)、2月26日(日) |
試験科目 | 【センター試験】 ●前期 ■5教科7科目 ・国…国語 ・数…「数学I・数学A(必須)」、「数学II・数学B」、「簿記・会計」、「情報関係基礎」から1 ・理…物理、化学、生物、地学のうちから2 ・外…英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1 ・地歴…世界史B、日本史B、地理B ・公…「倫理、政治・経済」 選択→地歴・公民から1科目選択 【個別学力試験等】 ■4教科 ・国…国語表現・国語総合 ・数…数I、数A(場合の数と確率・図形の性質・整数の性質)、数II、数B(数列・ベクトル)、数III ・理… 「物理基礎・物理」、「化学基礎・化学」、「生物基礎・生物」、「地学基礎・地学」のから2 ・外…英語(コミュニケーション英語I,コミュニケーション英語II,コミュニケーション英語III)、ドイツ語、フランス語、中国語から1 |
年度 | 募集定員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
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2023年 | 97名 | 420名 | 288名 | 97名 |
2022年 | 97名 | 405名 | 331名 | 97名 |
2021年 | 97名 | 450名 | 378名 | 98名 |
2020年 | 97名 | 527名 | 377名 | 98名 |
2019年 | 97名 | 546名 | 381名 | 98名 |
上記の倍率に驚きましたでしょうか。ですが、倍率はさほど重要ではありません。 偏差値70の受験生が多い受験校の倍率2倍と偏差値60の受験生が多い受験校の倍率10倍では、天地の差で難易度が変わります。
ただ、医学部受験には万全の体制で臨む受験生が圧倒的にいることに変わりはありません。難関志望校合格を確実にするためにも、在籍生や卒業生から高い評価を獲得している全国の医学部予備校を検討してみてはいかがでしょうか。
年度 | 満点 | 最高点 | 最低点 | 平均点 | |
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2023年 | 前期 | 1450点 | — | 997.7点 | — |
後期 | 300点 | ― | 150点 | ― |
年度 | 満点 | 最高点 | 最低点 | 平均点 | |
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2022年 | 前期 | 1450点 | — | 1115.37778点 | — |
後期 | ― | ― | ― | ― |
年度 | 満点 | 最高点 | 最低点 | 平均点 | |
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2021年 | 前期 | 1450点 | — | 1022.34444点 | — |
後期 | ― | ― | ― | ― |
年度 | 統 計 | 新 卒 | 既 卒 |
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2023年 | 90.8%(118名) | 94.8%(110名) | 57.1%(8名) |
2022年 | 90.0%(108名) | 93.3%(98名) | 66.7%(10名) |
2021年 | 88.9%(112名) | 95.5%(106名) | 40.0%(6名) |
2020年 | 89.3%(109名) | 92.7%(102名) | 58.3%(7名) |
東京大学では、「日本学生支援機構奨学金」「公益法人奨学金」「ジュニアTA制度」「東京大学光イノベーション基金奨学金」「ゴールドマン・サックス・スカラーズ・ファンド奨学金」「東京大学さつき会奨学金」などなど、通常学部にも用意されている奨学金制度の他、研究や事業のための奨学金制度が豊富に用意されていることが特徴です。
奨学制度名 | 「ゴールドマン・サックス・スカラーズ・ファンド」奨学金 |
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種別 | 給付型 |
金額 | 年額50万円 |
期間 | 1年間 |
対象 | 平成26年4月現在、本学学部1~4年次に在籍する学生(医学部医学科、農学部獣医学課程、薬学部薬学科{6年制課程}については、5~6年次に在籍する学生も含む)のうち、学業優秀であり、かつ経済的支援を必要とする者。 外国人留学生は対象としない。ただし、在留資格が、「永住者」、「永住者の配偶者」、「日本人の配偶者等」、「定住者」の者は受給資格があるものとする。 (1)授業料免除許可者、給付型の公益法人等奨学金の受給者については本奨学金との併用はできないものとする。(ただし、貸与型の奨学金の受給者については、併用可)。したがって、授業料免除申請者(予定を含む)の申請は妨げないが、本奨学金の受給者となった場合は、授業料免除申請の取下げ手続きを行うこととする。 (2)過去に本奨学金を受給された者の再申請を妨げない。 (3)修学年限を超えて在学する者(休学期間は含めない)は、受給資格はない。 |
女性専用で自宅外通学者を対象とした制度です。原資となっているのは東京大学基金に設置された「さつき会奨学基金」で、入学後に自宅外から通学せざるを得ない方が対象となります。
また、経済的な理由によって就労は困難な方を支えるための奨学金です。
申請は入試出願前に行い、無事に奨学生採用候補者に選考された場合には入学後に奨学生採用手続きをとることによって正式に採用される形となります。
申請期間は、例えば平成30年4月入学予定者対象となるものに関しては平成29年10月30日(月)~11月10日(金)だったので、利用を検討している方は忘れないようにしましょう。
個人からの申請は一切受け付けておらず、学校長経由での提出となります。
奨学制度名 | 東京大学さつき会奨学生(予約型奨学金) |
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種別 | 給付型 |
金額 | 月額3万円(年額36万円) |
期間 | 学部学生の修業年限で課程により4年間又は6年間。 |
対象 | 日本の高等学校又は中等教育学校を卒業又は卒業見込みの者で、高等専門学校第3学年を修了した者。 学部1年生に入学予定の者で、本学に強く入学を志望する者。 入学後に自宅外から通学せざるをえない者。 その他、調査書の学習成績概評がA以上などの細かい条件が定められています。 |
奨学金とは少し違いますが、東京大学の学部学生が東京大学ジュニア・スタッフとして活動に参加した場合には奨励費が支給されます。業務内容は事前に学生委員会奨学部会部会長に活動計画案を提出し、承認されたあとに実施するものです。
申請したからといって必ずしも対象になるわけではなく、全学実施の場合は奨学部会で選考を行った上で部会長が決めます。また、学部実施に関しては学部長が行います。
ただ単に活動をするだけでなく、報告書の提出義務などもあるので、このあたりは注意しておきましょう。支給については活動終了後に報告書を提出し、その後に受給者名義の預金口座に送金するという流れになります。
アルバイトのような感覚で行う方もいるので、アルバイト自体はできないけれどなにか時給がもらえる活動をしたいと思っている方にもぴったりでしょう。
奨学制度名 | ジュニア・スタッフ制度 |
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種別 | 給付 |
金額 | 1時間あたり千円、半期で一人当たり15万円を上限 |
期間 | 半期毎 |
対象 | 主に学部に在籍する学生で指定する活動に責任を持って参加できる者 勉学及び本学が行う活動業務に意欲のある者 |
おもしろいだけでなく、絶対に落とせないからこそ頑張れる
私は医学部への道を選びましたが、やっぱり4年生からはやりがいがありますね。
臨床実験が始まり、夢中で勉強をしました。
おもしろいのはもちろんなのですが、単位に関してはかなり厳しくて、1科目でも不可があると自動的に留年になってしまうのです。
でも、「絶対に落とせない」という意識があることでもっと一生懸命勉強できますし、自分を奮い立たせることができます。
さすが、一流が集まる学校…って感じですね
あと、理三限定のサークルはおすすめ。
先輩や後輩とのネットワークもできますし、将来に渡って役立つと思うので、ぜひ所属することをおすすめしますよ。
周囲が勉強家だからこそ高みを目指すことができる
超難関といわれている東大理三に合格したときは、一生の運を使い果たしたかと思いました。
トップレベルの学生たちが集まっている中、一緒に勉強できることはおもしろいし、ライバルだと思えるからこそ高みを目指すことができます。
1~2年生の間は教養学部で、理科二類の学生とも同じクラスになるので、そちらも知り合いがたくさんできて楽しいです。
ただ、3年生以降のカリキュラムが一気にきつくなるので、油断しちゃいけません。
サークルについてですが、全学部系しかありませんが医学部も自由に入ることができます。
ただ、実際に医学部生でサークルに入っている人は少ないかもしれません。
余裕があるうちは、楽しんでおいてもいいかなと思います。
たくさん勉強したい人に良い環境
施設が充実していて、研究室は学びたい分野に特化した研究を進めることができます。たくさん勉強したい人には良い環境です。講義内容は難しい部分はありますが、その分、学び甲斐があります。まあ、確実に受験時よりは楽ですよ。楽しく学べています。ゼミは、将来活かせる内容ばかりでおすすめです。
頭が良い人ばかりで、話しが通じるので、この学校にして良かったと思います。レベルの高い話し合いやレベルの高い授業を通して、充実感を得られます。話が合う友だちがたくさんできました。サークルもたくさんありますが、国家資格に集中したいなら勉強に集中した方がいいかもしれません。
設備が新しく、敷地も広いです。駅からの利便性も良いので、不満はありません。
自分がしたい勉強をできる
勉強をするには最高の環境が整っていて、有名な教授もいます。講義の内容も幅広く、様々な講義を受けられるのがいいですね。専門的な分野まで教えてくれます。
研究では最新の器材が用意されていて、ゼミの演習も種類が豊富。興味をもてるものは必ずあると思います。必修科目はありますが、基本的には自分が勉強したいことをできる大学です。
サークルもたくさんあって、出会いの場は多い。何かしら興味をもてるサークルはあるはずです。駅が近くてアクセスの便利が良いことや、設備が新しくなっていることも満足度が高いところ。整備された環境で学べるのは気持ちが良いですよ。さすが東大だけあって、初の職場で大病院に就職する人もいます。