大学受験では過去問対策に取り組むのが一般的ですが、医学部受験も例外ではありません。本記事では、医学部受験において過去問演習を始めるタイミングやメリットなどを解説しながら、実際の過去問を少しご紹介します。
過去問に取り組むタイミングは、全ての受験科目の基礎学習を終えてからが望ましいでしょう。あまり早く過去問に取り組んでしまうと、問題が解けない、解説を理解できないなどのつまずきが生じてしまう可能性があります。
受験科目の基礎学習を終え、しっかり学力を身に付けたうえで過去問に取り組みましょう。本格的に取り組むのは、11月以降でも間に合うと思われます。
医学部の過去問は、大学によって出題傾向が異なります。受験する医学部の過去問演習は、出題形式に馴染むための予行練習になるはずです。入試当日は緊張から思うように問題に取り組めないケースもあるでしょう。過去問対策が功を奏して、スムーズに問題を解き始められるかもしれません。
過去問に取り組むことで、受験において自分が得意な分野と苦手な分野を把握できる点もメリットです。また、医学部は出題傾向がはっきりしているので、過去問の正解率から合格の可能性を把握できます。
某医学部の試験問題では、基礎学力問題として以下のような過去問が出題されています。
次の文章を読み、設問に答えよ。
400Vの電圧を100Vに変える理想的な変圧器の二次コイルに50Ωの抵抗をつないだ。
設問1 50Ωの抵抗に流れる電流の大きさとして最も適切なものを、次のうちから選べ。(※1)
a. 2.0A b .3.0A c. 4.0A d. 5.0A e. 6.0A f. 8.0A
正答:a(※2)
以下は英語の過去問です。穴埋め方式になっています。
次のa〜fの各英文の空欄に入れるもっとも適当なものを、下の①〜⑤のうちから一つずつ選べ。
The earthquake this year had been a terrible ▢ in which many people died.(※3)
①capacity ②catastrophe ③commodity ④fallacy ⑤prosperity
正答:②(※4)
医学部受験の試験問題には、小論文も出題されます。ある医学部では、英語の小論文において以下のような過去問が出題されました。
国語の小論文も出題されます。指定された文章を読み、その中から指定の言葉を用いて600文字以上で述べるという問題です。詳細は以下のページを参照してください。(※6)
医学部受験において過去問対策は必須ですが、まずはしっかり受験科目の基礎学力をつけることが重要です。そのうえで過去問対策に取り組み、受験本番に備えましょう。
以下のページでは、医学部受験に関する幅広い情報を発信しています。ぜひ参考にしてください。