医学部の受験には、高校卒業または同程度の学力が証明されている必要があります。高校卒業の資格を取得していない人は、高卒認定に合格すれば医学部を受験できます。本記事では、高卒認定から医学部の入試を受ける方法について解説します。
高卒認定は「高等学校卒業程度認定試験」といい、さまざまな事情で高校を卒業できなかった人が、合格することで高校卒業と同じ位の学力があることを証明できる試験です。平成16年までは大学入学資格検定として展開されていましたが、平成17年より高卒認定として運用されることになりました。
大検との違いは、大検では9科目合格する必要があったのに対し、高卒認定では「家庭科」が廃止されたことにより8科目もしくは9科目に変更された点です。また、必修科目や選択科目の廃止などが挙げられます。また、高卒認定に変わってから、高校や高専に在籍している人も受験ができるようになりました。
結論からいうと、高卒認定に合格して医学部の入試を受けることは可能です。ただし、高校を卒業していない人は推薦入試やAO入試の受験ができないとされているため、一般入試のみで受験することになります。推薦やAO入試は、高校で規定の成績を収めている必要があるからです。
しかし、高卒認定からの受験でも共通テスト利用入試など、一般入試で利用できる受験方式があるので、自分に有利となる入試方式があるかぜひ確認してみましょう。
高卒認定に合格して受験資格を得た後は、医学部に合格するための学力をつけなければなりません。高卒認定の難易度は高いとはいえず、医学部合格レベルとの学力差が大きいからです。独学で勉強して学力をつけることも不可能ではありませんが、やはり効率的に学習を進め受験対策するには、医学部受験に強い塾などを利用して学力をつけることが望ましいでしょう。
医学部には受験において面接を実施する大学もあります。高校中退の理由を聞かれることが予想されるため、適切な回答ができるように面接対策を立てることは重要です。しかし、どんな理由であっても面接で高校中退について取り上げられることが不利になると考える人もいるでしょう。その場合は、個別面接がない大学を受験することもひとつの方法です。個別面接がない大学は少ないかもしれませんが、グループディスカッションなどを採用している場合は高校中退について取り上げられにくいと思われます。
受験に向けた塾などでは、医学部に特化した模試を開催しているところが多いようです。積極的に模試を受けて、現在の自分の学力や合格の確率を把握することが効率的な試験対策となり、合格に近づけます。また、模試で試験に慣れることで、本番で緊張することなく全力を発揮できるでしょう。
さまざまな理由で高校を中退してしまった人も、高卒認定に合格することで医学部受験のチャンスがあります。高卒認定の合格を目指せる塾やスクール もありますので、合格に不安のある人は利用してみましょう。
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