医学部はほかの学部と比べて浪人生の割合が高いです。一浪、二浪だけでなく多浪が多いのも特徴。こちらでは浪人生の生活や勉強法、費用、予備校の選び方についてご紹介します。次の受験で絶対に合格するという気合いで挑みましょう。
医学部浪人とは、医学部を目指して浪人している人のこと。特に国公立の医学部は難易度が高く、浪人しながら何度もチャレンジする人は少なくありません。浪人には家で勉強する宅浪と、予備校に通うタイプがあります。効率的に勉強するためには、予備校通いのほうがおすすめです。
医学部のなかには、合格者の半分以上が浪人生という大学も少なくありません。長崎大学は現役生24.6%、浪人生が75.4%となっており、浪人生が多数を占める状態。東京大学のように現役生が81.6%というケースもありますが、多くの大学で浪人生が現役生の割合を上回っています[注1]。二浪、三浪を経て合格する人も珍しくはないのです。
高校に通いながら勉強する現役生と違い、浪人生は1日の大半を受験勉強にあてることができます。さらに、受験範囲の勉強をすでに終えているのも大きなアドバンテージ。現役生はまだすべての範囲を習っていないこともあるためです。しかし油断しているとすぐに追いつかれてしまいます。次の受験で合格をつかむためには、綿密なスケジュールを組むことが大事です。
医学部合格のためには、効率的なスケジュールを組んで勉強する必要があります。二浪・三浪の場合はこれに加え、過去の入試を振り返りどこに問題があるのかしっかり分析することも大切です。ここでは詳しい勉強法や、浪人して予備校に通った方の体験談についてまとめています。
多くの医学部浪人生は1日10~12時間勉強し、6~8時間を睡眠にあてています。寝ずに勉強するような1日は理想的ではなく、メリハリのあるスケジュールが合格への近道です。なお浪人生には自宅浪人と予備校に通学するタイプ、予備校の寮に入る3タイプがあります。それぞれの違いをまとめました。
合格の可能性を上げるためには、自分に合った予備校選びが大切。富士学院・メディカルラボ、メビオ、メルリックス学院、代官山メディカル、プロメディカス、学び舎東京、ウインダム、レクサス教育センター、進学塾ビッグバンをピックアップしてご紹介します。
医学部浪人には多額の費用が必要となります。なかでも予備校の授業料は負担が大きく、50万~750万円と幅があるのが特徴。ほかにも一人暮らしのための費用や、大学に収める受験料がかかってきます。工面が難しいようなら教育ローンの利用も視野に入れましょう。
医学部の現役合格はハードルが高く、浪人して医学部を目指す人も多いです。ただ、浪人はメリットだけではなくデメリットもあり、人によっては浪人生活で成績を伸ばすどころか、逆に成績が落ちて精神的に追い込まれてしますケースもあります。メリットとデメリットをよく理解した上で、浪人するかどうか選択しましょう。