choice 医学部合格への道 Road to Success

〇Road 15 共通テストで
何が変わるのか

ここでは、新しく導入される大学入試「大学入学共通テスト」について解説します。

センター試験とは何が違うのか

結論から言うと、今のところマークシートによる選択問題という基本的な出題形式などは変わらないとされています。ただし従来のセンター試験では知識や技能の能力をメインに要求されていましたが、共通試験に変わることで思考力・判断力・表現力が追加で問われるような傾向へと変わるそうです。たとえば以前行われたプレテストにおいては、複数の資料から情報を読み解く問題や会話文の中の情報から解くような形式の問題が出題されています。

難易度は変わるのか

一番気になるのはセンター試験より難易度が上がるのか、どうかという点ではないでしょうか。基本的には求められる学力レベル自体は、さほど変わらないとされています。しかし従来とは出題傾向が変わるため、今までのセンター試験対策が通用しなくなり難易度が向上したと体感的に感じるかもしれません。

出題傾向

ここでは、具体的にプレテストから見られた国語・英語・数学における出題傾向について紹介しします。

国語の場合

プレテストでは、従来のセンター試験には見られなかった実用文(条例分やポスターなど)を用いた問題が出題され、より実生活に即した読解力や判断力が問われました。これらの問題においては豊富な情報の中から、資料の重要な部分がどこかを見極められる目が必要です。

英語の場合

型式が一番変化するのは英語の内容は他の科目に比べて、大きく異なるとされています。まず異なる点はリスニングとリーディングの配分。従来は1:4とリーディングがメインに配点されていたのですが、共通テストからは1:1と同等の配分へ変わります。さらに従来のリスニングでは問題文を2回繰り返し読み上げていましたが、共通テストでは2回読みと1回読みの両方が採用されるようです。こちらに関してはリスニングの重要度が上がっただけでなく、難易度も向上したといえるでしょう。

また発音やアクセントの問題が廃止され、全て長文の問題とななったのも大きな変更点となります。加えてトータル的に単語量が増加すると言われており、プレテストでは5,000語以上と突出しています。そのため、これからの英語では今まで以上に早く読み解く能力が求められるのではないでしょうか?

さらに従来のセンター試験においては問題の説明文などは日本語でしたが、共通テストからは英語へと変化することになりました。

数学の場合

数学は公式を暗記しておくことで回答できる問題が多々出題されていましたが、今後は数学的な考え方を問うような内容の問題が出題されるようになります。たとえばプレテストで出題されたものであれば、コンピューターソフトで変数を調整することによって、グラフの形状や方程式の解がどのように変化するを問う問題が出題されました。

また一部の設問においては、「学園祭で売るTシャツの値段設定はいくらが適切かを議論している」など、小学生の文章問題のような状況が設定されているため、読解力なども追求されています。問題文自体も長くなり、内容を把握するための時間を要してしまうでしょう。また単純に数学的な能力だけではなく、国語力などトータル的な能力も求められています。

総括

共通テストは、思考力・判断力・表現力をより深く求めるテスト内容に変わっています。プレテストを見ても知識だけを問う問題だけでなく、実際の場面での学問を活かすような設問が散見されました。さらに、どの教科においても知識の本質的な理解を問うような問題も多々出題されそうです。勿論医学部受験レベルの学生ともなると暗記だけで済ませておくような方はほぼいないでしょうが、これまで以上に応用や根本的な強化への理解を深めておく必要が出てきました。

 

結局あの問題はどうなった?

記述式の問題は結局出るのか

共通テストの内容は、未だにハッキリ決定されていないのが実情です。テスト内容自体に賛否があり、国語・数学の記述式については先送りが決定されています。令和2年度の共通テストでは記述式の問題が出題されることはありません。

そもそも記述式における採点の難しさは指摘され続けてきた問題です。採点の公平性が保てるかどうかが疑問視されており、採点者によって点数にバラつきが出るのではないかなどの不安点もあります。また共通テスト後の自己採点が難しい、情報漏洩の危険性など様々な問題点も言われているため、今回は先送りという結果になったそうです。

しかし、これらの問題が解決されれば今後採用される可能性はあります。いつ記述式が開始されるか分からないため、今後の発表を注視する必要があるでしょう。また不正確な情報も多いため振り回されないように気を付けることも大切です。

英語で民間試験を用いるのか

2019年11月ごろに英語の民間試験の見送りが決定されており、令和2年度の共通テストでは民間試験は用いられません。しかし文部科学省によると2024年(令和6年)の導入に向けて再検討する意向を示しています。さらに令和3年度のテストで、一部の大学が民間試験結果を活用する意向を示しているようです。

民間試験で指摘されてきた問題として多く挙げられたのは、試験の質や運営自体を民間に丸投げしても大丈夫なのかという点。例えばGTECは「日常・ビジネス英語」、TOEFLは「学術向け英語」など、各試験によって根本的な目的が異なるため、試験ごとで出題内容が違ってきます。さらに各試験で費用や実施回数がバラバラであることも問題です。離島などに住んでいる受験生は受験機会が得にくくなるということも考えられます。さまざまな問題点から公平性が保たれないのではないかと指摘されているのが実情です。

まとめ

共通テストが開始されることで、受験生はもちろんですがその家族なども不安を抱えているはず。しかし慣れない問題形式・内容になるだけで、難易度が極端に高くなるわけではありません。各教科の基礎をしっかり理解し、論理的な思考力を身に付ければ十分に対応できます。

また始まったばかりの私見という事で、攻略法等がまだないのも事実。共通テストの対策を行えば、何もしていない者と大きく差をつけることが出来るはずですよ。きちんと勉強し、アドバンテージを取るようにしてくださいね。

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